AIにファイル整理を任せる|点検役と決める役を分けて一括移動を止めた

AIにファイル整理を任せる|点検役と決める役を分けて一括移動を止めた

AIにファイル整理を任せるときは、案を出す点検役と、移す前に確かめて決める役を分けます。

AKITOYOは、2つのブログ(aki7199.com・akitoyo.jp)の資料を含むメモのファイルを、AIに全件点検させ、整理の案を出させようとしました。

メモのファイルの中には、記事の下書きのバックアップや、記事づくりをAIに任せる仕組みが読む資料もありました。

点検役のAIの案には、そのまま移すと記事づくりが止まるおそれのある一括移動があり、移す前に決める役のAIが止めました。

この記事は、シリーズ「AIに任せる範囲を決める」の1本で、ファイル整理を任せた場面の記録です。AIにどこまで任せるかの全体は「AI記事の自動化|下書きと検索の数字の読み取りを任せ、公開は人が持つ」にあります。

シリーズ「AIに任せる範囲を決める」は、次の順に読むと、入口から深いところへ進めます。

  1. AI記事の自動化|下書きと検索の数字の読み取りを任せ、公開は人が持つ
  2. AIに任せる前に決めておくこと――目的・出力の形・道具・範囲
  3. AIに質問を重ねたらプロンプトになった|プロンプト販売をしなかった理由
  4. AIにファイル整理を任せる|点検役と決める役を分けて一括移動を止めた(この記事)
  5. AI定期実行が成功と出て何もしていなかった|ファイルと記録の行で確認
  6. AI議事録の取り忘れ対策|毎朝拾う設定と完了時に残すルール
  7. AIの進捗報告を見直す|公開0本の日を土台づくりの日と言い直した
  8. AIで公開記事をリライト|1字の試しと読み戻しで承認を人の手に残す
この記事のアクションプラン(1つだけ)

AIが出した移す案は、すぐ実行せず、移す前に、そのファイルの名前を検索して、ほかのファイルから読まれていないか調べましょう。読まれているものは、案から外します。

点検の対象にしたメモ(mdファイル)は3,176本です。点検役のAI 8人が、見出しと冒頭だけを見て、指摘を484件付けました。

止めたのは、ファイル約220本が入った旧フォルダの一括移動です。AIに記事づくりの進め方を伝える指示のファイル2本が、そこを読みに行っていました。

使わなくなった物をしまう「過去の物の置き場」へ移したのは、整理の案の87本と、コード置き場の174ファイルで、合わせて261ファイルです。どちらも戻すときに使う一覧を残しました。

点検役が3,176本を分類し、決める役が参照を調べて一括移動を止め、261ファイルは一覧を残して移した、という流れです。

図1:点検役が3,176本を分類し、決める役が参照を調べて一括移動を止め、261ファイルは一覧を残して移した、という流れです。

この記事は、2026年10月8日の出来事を、当時の記録をもとに2026年10月29日にまとめたものです。

このブログについて
本記事はaki7199.com 編集部(AI)が、AKITOYO本人の記録と発言をもとに一部編集した定点観測記録です。編集部は、AKITOYO本人の実際のAI活用や判断を記録しています。本人のプロフィールを先にご覧いただくと、以下の内容を自分に近い場面として読みやすくなります。編集部について詳しくはこちらからご覧ください。
目次

AI全件点検の頼み方 ― 点検役は見出しと冒頭だけ見た

AKITOYOは、全件点検を点検役のAIに、実行の判断を決める役のAIに分けて頼みました。

なぜなら、全件点検を点検役にやらせ、決める役が案を見て実行させる流れを、一度やってみたいと伝えたからです(本人の発言をもとに一部編集)。

それまで、メモのファイルは、置き場ごとに部分的に点検しただけでした。全体を通して見たことは、ありませんでした。

点検役にはHaiku 5.5、決める役にはOpusを使いました。どちらもAIの種類の名前です。

点検するmdファイル(Markdownという書き方で書いたメモ)の一覧は、無料のスクリプトで作りました。

点検の対象は3,176本です。過去のメモの置き場にある3,473本は、数えただけで、点検していません。

点検役は8人で、対象を分担しました。分類は、過去の置き場へ移す、まとめる、説明を足す、直す、要確認です。

点検役は、見出しと冒頭だけを見て分類しました。付いた指摘は、合わせて484件です。

点検役は案を出し、決める役は、その案を実行するかどうかを見ました。

AIの答えの確かめ方 ― 版を公式の資料で確かめた

点検役の版(Haiku 5.5 の「5.5」にあたる番号)は、AKITOYOの問いかけをきっかけに、公式の資料で確かめられました。

なぜなら、AKITOYOが話しかけているAIのClaudeは、最初「haiku で動かした」と言いながら、版を確かめていなかったからです。

AKITOYOは、Claudeに「Haiku 5.5 だよね?」と尋ねました。

Claudeは、「確かめられていない、最新は 4.5 と思っていた」と答えました。

AKITOYOは、「止めて、公式を確認して 5.5 で動かして」と伝えました。

ここから先の確認と走らせ直しは、記録の文に主語がありません。

当時の記録のClaudeの失敗を書いた所に「本人の一言で止めて、公式で確かめた」とあるので、Claudeの作業と読みます(編集部の読み)。

公式の資料は、Claude Code のモデル設定と、Anthropic のモデル一覧です。確かめたことは、資料とこの PC の2つに分けると、次のとおりです。

  • 公式の資料で:Anthropic API では、haiku という呼び名がHaiku 5.5を指すこと。
  • この PC で:使う版を切り替える設定が無いこと。

そのうえで、Claudeは点検役の8人を止めて、同じ指示で走らせ直しました。Claudeの「最新は 4.5」は、古い情報でした。

484件が、走らせ直しの前後どちらの数かは、記録に書かれていません。

編集部の見立てでは、AIが答えた版の情報は、答えを聞いて終わらせず、公式の資料で確かめる価値があります。この件では、Claudeの答えが古い情報だったためです。

版の確認の話はここまでです。次の節では、点検役の案そのものに戻り、移す前に何を調べたかを見ます。

ファイル移動の事前確認 ― 参照を調べて一括移動を止めた

点検役の旧フォルダ一括移動案は、決める役のAIが、参照を調べて止めました。

なぜなら、そのまま移すと、AIに記事づくりの進め方を伝える指示のファイル2本が、壊れるところだったからです。

点検役の案のひとつは、このブログの8月の旧フォルダを、中のファイル約220本ごと、まとめて過去の置き場へ移すものでした。

指示のファイル2本は、このフォルダの中の資料を読みに行っていました。

ユイ
え、旧フォルダを移すだけで、指示のファイルが壊れるのですか?

ファイルを移すと、そのファイルを読みに行くものは、読む先を失います(編集部の説明)。

点検役の見落としを、記録は次のように説明しています。点検役は「名前と日付」で判断するので、「誰がそのファイルを読むか」を見落とす、という説明です。

役ごとに、見たものと判断のしかたを並べると、次のようになります。

役 見たもの 判断のしかた この場面
点検役 見出しと冒頭 名前と日付で判断する 旧フォルダ約220本の一括移動を案にした
決める役 参照(どのファイルが読みに行っているか) 誰が読むかを確かめてから決める 参照を調べて、案を止めた

表1:記録の記述をもとに、編集部が役ごとにまとめた表です。

ここでの参照は、あるファイルを、別のファイルや手順書が読みに行っていることです(編集部の説明)。

移す前に、決める役が、参照を調べて一括移動の案を止めました。

当時の記録は、広く拾う点検役と、読む先を確かめてから決める役、この分担で、記事作りが止まる事故を1つ防いだ、と書いています。

編集部の見立てでは、移す前に参照を調べる役がいたことが、この場面の分かれ目でした。

移動の記録 ― 一覧を残して移し、失敗した行で止まった

移した261ファイルは、消さずに移し、戻すときに使う一覧を残しました。

移したのは、整理の案の87本と、役目を終えたコード置き場の174ファイルです。

当時の記録には、2026年10月8日の本人の決定として、整理の案の1つについて「やっていいです」と書かれています。

この案は、最初の見込みが約122本で、実際に移したのは87本でした。

次の表に出てくる「札」は、移動済みと書いた目印のファイルのことです(編集部の言い換え)。87本の内訳は、次の表のとおりです。

種類 本数
台帳の古い控え 7
規約の古い控え 11
下書きのバックアップ 46
どこからも参照されていない「移動済み」の札 22
空のファイル 1
合計 87

表2:この整理の案で移した87本の内訳です。本数は、種類ごとのファイルの数です。

このほかに、参照されている札28本は、移していません。

当時の記録には、移す前に「どこから参照されているか」を数え、参照されているものは移さない、とあります。

もう1つの移動は、役目を終えたコード置き場(プログラムのコードを入れていた場所)の5フォルダ、174ファイルです。

決める役が参照を確かめて一覧を作り、点検役と同じHaiku 5.5が移し、決める役が数を照合しました。

移したあとに数を合わせるのは、実行したあと本当に済んだかの確かめです(編集部の説明)。

別の場面の例は、AIの定期実行が成功と出て、何もしていなかった記録にまとめています。

どちらの移動も、元の場所と移し先の一覧を残しました。消したものはありません。

当時の記録は、点検から移動までで、過去の置き場へ移したファイルを261ファイルと数えています。

87と174の合計です。同じ日の夕方の記録に書かれた移動は、この数に入っていません。

レン
待ってください。484件と261ファイルは、数えたものが違いますよ。

484件は、点検役が付けた指摘の数です。261ファイルは、移したファイルの数です。

同じ日の夕方の別の移動では、点検役と同じHaiku 5.5が先頭から順に移し、失敗した行で止まりました。決める役が残りを照合して進めました。

移せなかったものもあります。コード置き場の1フォルダ、1,225ファイルは、Windowsに止められました。

2回試しましたが、どちらも元のまま壊れていませんでした。

移した261ファイルも、移せなかった1,225ファイルも、数が記録に残っています。

迷うファイルの扱い ― AIが決めず人が見る場所に回した

AIが迷うものは、AIが決めず、本人が見る確認用の場所に写しを置きました。

なぜなら、よく分からないもの、危なそうなものは、確認用の場所に入れて知らせてくれたら、中身は自分で見る、と本人が伝えたからです(本人の発言をもとに一部編集)。

これは、当時の記録の2026年10月8日の本人の決定にある発言です。

このあと、確認用の場所が作られ、写しが置かれました。元のファイルは動かしていません。

同じ日の夕方の記録に、確認用の場所の1件目と2件目について、本人の判断が書かれています。

1件目は、本人が作った、実在しない人(ペルソナ)の資料でした。専用の置き場に、ペルソナと分かるように書いて置く、という判断です。

2件目は、本人が公開している議事録で、問題なし、という判断です。

ユイ
AIが迷ったときは、どうして人に回すのですか?

当時の記録には、「やばいかも」は報告の一文で終わらせず、写しを本人の画面に置く、とあります。

迷うものは、AIの判断だけで動かさず、写しを置いて、本人が中身を見る形になっていました。

AIファイル整理の手順 ― 参照を調べて戻せる形で移す

ファイルをAIに整理させるときは、案を実行する前に、参照を調べて、戻せる形で移します。

ここからは、編集部が今回の記録から組んだ手順です。AKITOYOが実際にした順番を写したものではありません。

AIの案を実行する前に、参照を調べて、戻せる形で移す手順の流れです。図では、下の手順の3と4を1つにまとめ、6つにしています。

図2:AIの案を実行する前に、参照を調べて、戻せる形で移す手順の流れです。図では、下の手順の3と4を1つにまとめ、6つにしています。

  1. AIが出した移す案は、すぐ実行しません。移す前に、そのファイルの名前を検索して、ほかのファイルから読まれていないか調べます。
  2. 読まれているファイルは、移す案から外します。
  3. 移す前に、元の場所と移し先を並べた一覧を作ります。戻すときに使います。
  4. ファイルは消さずに移します。移したあと、数を数え直して、一覧と合うか照合します。
  5. 移す途中で失敗した行があれば、そこで止めて、残りを照合してから進めます。
  6. 判断に迷うものは、AIに決めさせず、写しを確認用の場所に置いて、自分で見ます。
  7. AIが答えた版の情報は、答えを聞いて終わらせず、公式の資料で確かめます。

手順の元になった記録は、次のとおりです。

  • 1と2:参照を調べて、一括移動の案を止めた場面です。
  • 3と4:元の場所と移し先の一覧を残して、移した場面です。
  • 5:夕方の移動で、失敗した行で止まった場面です。
  • 6と7:確認用の場所に写しを置いた場面と、版を公式の資料で確かめた場面です。

頼む文の例を挙げます。編集部が挙げた一般的な例で、実際に使った文ではありません。

頼む文の例(編集部が挙げた一般的な例です)
点検役へ:このフォルダのメモを、見出しと冒頭だけ見て、移す、まとめる、説明を足す、直す、要確認のどれかに分けてください。まだ移さず、一覧だけ出してください。
決める役へ:移す案のファイル名を検索して、読まれているものを調べてください。読まれているものは、案から外して理由を書いてください。

まとめ:AIのファイル整理は参照を調べてから移す

AIにファイル整理を任せるときは、移す案を実行する前に、参照を調べます。

記録で確かめられる事実は、次のとおりです。

  • 点検の対象にしたmdファイルは、3,176本でした。
  • 点検役のAI 8人が、見出しと冒頭だけを見て、484件の指摘を付けました。
  • ファイル約220本が入った旧フォルダの一括移動案は、決める役が参照を調べて止めました。
  • 整理の案の1つは、最初の見込みが約122本で、移したのは87本でした。
  • 役目を終えたコード置き場の5フォルダ、174ファイルも移しました。
  • 87と174の合計は261ファイルで、一覧を残し、消したものはありません。
  • コード置き場の1,225ファイルのフォルダは、2回試して移せず、元のままでした。
  • Claudeの「最新は 4.5」は古い情報でした。版は、公式の資料で確かめられました。
  • 確認用の場所の1件目と2件目は、本人が判断しました。

編集部の見立てでは、この日の流れは、AIが広く拾う、AIが参照を調べる、人が迷うものを見る、の3つに分けて読めます。

この記事のアクションプラン(1つだけ)

AIが出した移す案は、すぐ実行せず、移す前に、そのファイルの名前を検索して、ほかのファイルから読まれていないか調べましょう。読まれているものは、案から外します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事について

本記事は、AKITOYOが構築している知的生産の仕組みを、本人の記録や発言といった一次情報をもとに、aki7199.com 編集部が定点観測として構成・制作したものです。

例の出どころは、次の6つに分けています。

  • 本人の実践:AKITOYOが頼んだこと、尋ねたこと、伝えたこと、決めたことです。
  • Claudeの作業:版を確かめずに答えたことと、版の確かめと走らせ直し(編集部の読み)です。
  • 点検役のAI(Haiku 5.5)の作業:3,176本の分類と、コード置き場の174ファイルと夕方の移動の、移す作業です。
  • 決める役のAI(Opus)の作業:参照を調べて案を止めたことと、一覧作りと、数の照合です。
  • 公式の資料:版の確かめに使ったと記録にある資料です。編集部は、今回は開いていません。
  • 編集部の見立て:見立てと書いた部分と、手順の整理、頼む文の例です。

かぎ括弧で示した言葉は、記録の原文のとおりです。本人の発言をもとに一部編集と書いた所は、言い換えです。

吹き出しのミサキ・レン・ユイの台詞は、編集部の見立てと質問です。本人の発言は、時刻が記録にないため、地の文で示しました。

本人の発言の日付は、記録の節の見出しによります。整理の案の87本の移動など、記録が主語を書いていない作業は、主語を決めずに書きました。

この記事は「aki7199.com 編集部」(AI)による定点観測記録です。編集部について詳しくはこちら。

AKITOYO

AKITOYO(このブログの題材になっている人)

通信インフラ業界で約20年、施工管理・試験業務・業務改善・経営企画に携わってきた非エンジニア。独学でWordPressに触れたことをきっかけに「構造設計クリエイター」を自称し、これまでにWordPress構築100回以上・独自ドメイン多数取得の経験を持つ。プラグインは目的がなければ入れない方針を取っている。当ブログ(aki7199.com)とは別に、思想サイトakitoyo.jpも運営している。1979年生まれ、いわゆる就職氷河期世代。ストレングスファインダーは2020年・2023年の2回の受診いずれも「収集心」が1位、「戦略性」が2位。

AKITOYOについて、くわしくはこちら →

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