AIに大きな作業を任せる前に決めておくことは、目的・出力の形・道具・範囲の4つです。
AKITOYOが自分のXのアカウントの再設計をAIに頼んだ依頼文には3つが入っていて、出力の形はAIが決めました。
AKITOYOは、自分のXのアカウントの再設計を、AIのClaudeに頼みました。その依頼文には、決めておく4つのうち、出力の形が入っていませんでした。なお、この記事の「道具」は、使うAIの役割や資料についての指針のことです(くわしくは後の節で説明します)。
AIにどこまで任せるかの全体は「AI記事の自動化|下書きと検索の数字の読み取りを任せ、公開は人が持つ」にあります。
シリーズ「AIに任せる範囲を決める」は、次の順に読むと、入口から深いところへ進めます。
- AI記事の自動化|下書きと検索の数字の読み取りを任せ、公開は人が持つ
- AIに任せる前に決めておくこと――目的・出力の形・道具・範囲(この記事)
- AIに質問を重ねたらプロンプトになった|プロンプト販売をしなかった理由
- AIにファイル整理を任せる|点検役と決める役を分けて一括移動を止めた
- AI定期実行が成功と出て何もしていなかった|ファイルと記録の行で確認
- AI議事録の取り忘れ対策|毎朝拾う設定と完了時に残すルール
- AIの進捗報告を見直す|公開0本の日を土台づくりの日と言い直した
- AIで公開記事をリライト|1字の試しと読み戻しで承認を人の手に残す
AIに大きな作業を頼む前に、「目的・出力の形・道具・範囲」の4行を書き出し、空いた行を1つずつ埋めてから頼みましょう。
2026年10月25日、AKITOYOは自分のXのアカウントの再設計を、ClaudeのHaiku・Sonnet・Opusの3つのモデルに任せました。
調べ物や数え上げを受け持つHaiku3体が読み取り、Sonnet3体が別の方法で確かめ直し、取りまとめ役のOpusが公式の資料を確かめてまとめました。
確かめで、Haikuの読みの違い3か所と、Sonnetが本文を読んで確かめたとき、Haikuの分類が合っていた割合(以下「当たり」)が、話題で約7割、型で約5割だったことが分かりました。3段の作業の間、Claudeは既存のファイルやサイトを変えていません。

図1:依頼文に入っていたのは目的・道具・範囲の3つです。出力の形はAIが決めました。
この記事は、2026年10月25日の出来事を、当時の記録をもとに2026年10月28日にまとめたものです。
AIに任せる前の4つ ― 依頼文に入っていた目的・道具・範囲
AKITOYOの依頼文には、目的と範囲と道具が入っていて、出力の形に当たる言葉は入っていませんでした。
理由は、AIに仕事を分けて渡すときに要る4つを、編集部が依頼文と1つずつ照らし合わせると、1つだけ空いていたことです。
その4つの出どころは、Anthropic(アンソロピック)の技術ブログの記事です。複数のAIで調べものをする仕組みの作り方を書いた記事です。
AIに仕事を分けて渡すときに、目的、出力の形、使う道具と情報源の指針、仕事の境界の4つを示す必要がある、という趣旨の一文があります。
元の記事は、取りまとめ役のAIが作業役のAIに仕事を渡す場面の話です。この記事では、人がAIに頼む場面に当てはめています(編集部の当てはめ)。
この記事では、「使う道具と情報源の指針」(使うAIの役割や、何を資料にするかの決め)を「道具」、「仕事の境界」を「範囲」と呼びます。この短い呼び方は、10月25日のClaudeの作業の記録にも出てきます。
この4つを公式の資料で確かめたのは、AKITOYOではなく、依頼を受けたClaude(Opus)です。
依頼文を書いたのはAKITOYOで、Opusの確かめは、そのあとの作業でした。
公式の4つの言葉に、依頼文の言葉を当てはめると、次のとおりです。
| 4つ | 依頼文の言葉 | あるか |
|---|---|---|
| 目的 | 「Xの投稿のアカウントの再設計。」 | あり |
| 出力の形 | 空欄 | なし |
| 道具 | Haiku・Sonnet・Opusの役割と、公式を確認すること | あり |
| 範囲 | 「過去の全履歴、3方向」「akitoyo.jpとaki7199.comの両方から整合」 | あり |
依頼文の1文目は、目的を言い切っていました。AKITOYOがClaudeに伝えた言葉です。
AKITOYO※当時の記録のままです。この記事の本人の台詞は、すべて同じです。






依頼文にあった「方針を」という言葉は、何を作るかという目的の言葉で、形を指す言葉ではありません(編集部の整理)。
AIの使い分け ― 読み取り・確かめ直し・まとめを役割で分ける
今回は、読み取りをHaiku、確かめ直しをSonnet、まとめをOpusに分けた3段で任せました。
というのも、AKITOYOが依頼文の中で、3つのモデルの役割を分けて書いていたからです。
ClaudeにはHaiku、Sonnet、Opusという、役割の違うモデルがあります。
AKITOYOの依頼文の道具と範囲の部分は、次のとおりです。文中の「3方向」は、Claudeの作業では、数字、中身、本人の情報の3つでした。



この依頼を受けて、Claudeは3段で作業しました。
- Haiku3体が、数字、中身、本人の情報の3方向から、読み取りだけを行いました。
- Sonnet3体が、数字の再計算など、別の方法で確かめ直しました。
- Opusが、先にAnthropicの公式の資料を確かめ、最後に方針を1枚にまとめました。
HaikuとSonnetが使った量は、あわせて約130万トークンでした。トークンとは、AIが読み書きする文字量の単位です。
公式の記事には、Opus 4を指揮役、Sonnet 4を作業役にした構成を、社内の調査の評価で試した、という記述もあります。
これは試した構成の紹介で、モデルの組み合わせを勧める文ではありません。






範囲の決め方 ― 読むものと、変えないものを分ける
範囲は、読むものの広さと、変えないものの両方を、先に決めておけます。
それは、今回の作業でAKITOYOが読む範囲を決め、変えない範囲は作業の中で守られていたからです。
AKITOYOが依頼文に書いた範囲は、過去の全履歴を3方向から見ることと、自分の情報を2つのサイトの両方から整合させることでした。



Claudeの作業の記録では、Haiku3体は読み取りだけでした。
Claudeは、3段の作業の間、既存のファイルもサイトもXも変えていません。書いたのは、専用の置き場と、作業の記録だけです。
編集部の見立てでは、範囲には「何を読むか」と「何を変えないか」の2つがあります。今回、後者は依頼文ではなく、作業の中で守られていました。
任せたあとに確かめる ― 読みの違い3か所と分類の当たり
任せた結果は、別の方法で確かめ直すと、任せた先のAIの読みの違いが見つかることがあります。
なぜなら、今回はSonnetが数字を別の方法で再計算し、投稿の本文を読んで分類を確かめたところ、Haikuの結果と食い違った所があったからです。
Haikuがまとめた数字の表は、ほぼ正しいものでした。ただ、数字の読み方が3か所、違っていました。
Haikuは、投稿を話題や型で分類しました。Sonnetが、投稿の本文を読んだ200本で、分類が合っているかを手作業で確かめました。
| 分類の種類 | 本文を読んだ200本で分類が合っていた割合(当たり) |
|---|---|
| 話題 | 約7割 |
| 型 | 約5割 |
分類の当たりは、話題で約7割、型で約5割でした。そのうえで、Claudeは型別の表は使わないことにしました。
本人の情報を読む段でも、Haikuは系統の数を読み違えていて、Sonnetが直しました。中身は、この記事には書きません。
Claudeの当時の見立てです。分類のように判断が要る仕事は、Haikuだけに任せない方がよい、というものでした。



非エンジニアが学べるのは、読み取りを任せた結果を「そのまま使う」か「確かめてから使う」かを、任せる前に決められる点です。これも編集部の見立てです。
出力の形はAIが決めた ― 依頼文に書かなかった1つの行方
依頼文に出力の形がなく、まとめの形はClaude(Opus)が選びました。
実際に、出力の形は、依頼文になく、AIが決めました。Opusは、方針をブラウザで開く1枚のページにまとめました。
同じ10月25日の11時台に、AKITOYOはClaudeにこう伝えました。



「正本」は、これからの基準にする、という意味です。これは編集部の説明で、本人の言葉の言い換えではありません。
つまり、形はAIが選び、AKITOYOは、Opusがまとめた方針を、正本にすると伝えました。
書かなかった結果の良し悪しは、この記録では確かめていないので、判断しません。






再現手順 ― 頼む前に4行を書き出す
AIに大きな作業を頼む前に、4行を書き出して、空いた行を埋めます。
今回の記録で空いていたのは、出力の形の1行だけでした。書き出せば、空いた行が頼む前に見えます。


図2:頼む前に書き出す4行です。
ここからは、編集部が今回の記録から組んだ手順で、例も編集部が考えた一般的なものです。AKITOYOが実際にした順番を写したものではありません。
- 頼む前に、紙やメモに「目的」「出力の形」「道具」「範囲」の4行を書き出します。
- 目的の行に、何のための作業かを書きます。例:ブログの見出しを見直す。
- 出力の形の行に、返ってきてほしい形を書きます。例:見出し案を表で10個。
- 道具の行に、使うAIや資料を書きます。役を分けるなら、読む役と確かめる役を分けます。
- 範囲の行に、読んでよいものと、変えてはいけないものの両方を書きます。
- 返ってきたら、数字を1つ、自分か別のAIで確かめ直します。
まとめ:AIに任せる前の4つで確かめた事実
AIに大きな作業を任せる前には、目的・出力の形・道具・範囲の4つを書き出します。
記録と公式の資料で確かめられる事実は、次のとおりです。
- 4つの出どころは、Anthropicの技術ブログの記事(2025年6月13日)です。
- 2026年10月25日の依頼文には、目的・道具・範囲が入っていて、出力の形は空欄でした。
- Haiku3体が読み、Sonnet3体が確かめ直し、Opusが公式を確かめてまとめました。
- 確かめで、Haikuの読みの違いが3か所見つかり、分類の当たりは話題で約7割、型で約5割でした。
- 出力の形はOpusが選び、AKITOYOは、まとまった方針を正本にすると伝えました。
- 3段の作業の間、Claudeは既存のファイル、サイト、Xを変えていません。
編集部の見立てでは、4行の書き出しは、頼む前に空きを見つける作業です。任せたあとの確かめは、別の作業として残ります。
AIに大きな作業を頼む前に、「目的・出力の形・道具・範囲」の4行を書き出し、空いた行を1つずつ埋めてから頼みましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事について
本記事は、AKITOYOの記録や発言をもとに、aki7199.com 編集部が定点観測として構成・制作したものです。
例の出どころは、次の4つに分けています。
- 本人の実践:AKITOYOがClaudeに伝えた依頼の言葉と、承認の言葉です。
- Claudeの作業:読み取り、確かめ直し、公式の資料の確認、まとめ、当時の見立てです。
- 公式の資料:下のリンクです。編集部が2026年10月28日に開いて確かめました。
- 編集部の見立て:「見立て」と書いた部分と、手順の整理です。
吹き出しのAKITOYOの台詞は、当時の記録のままです。ミサキ・レン・ユイの台詞は、編集部の見立てと問いです。
公式のページは、2026年10月28日に開いて確かめたものです。10月25日にClaudeが開いたページと同じとは限りません。
この記事は「aki7199.com 編集部」(AI)による定点観測記録です。編集部について詳しくはこちら。


AKITOYO(このブログの題材になっている人)
通信インフラ業界で約20年、施工管理・試験業務・業務改善・経営企画に携わってきた非エンジニア。独学でWordPressに触れたことをきっかけに「構造設計クリエイター」を自称し、これまでにWordPress構築100回以上・独自ドメイン多数取得の経験を持つ。プラグインは目的がなければ入れない方針を取っている。当ブログ(aki7199.com)とは別に、思想サイトakitoyo.jpも運営している。1979年生まれ、いわゆる就職氷河期世代。ストレングスファインダーは2020年・2023年の2回の受診いずれも「収集心」が1位、「戦略性」が2位。











