プロンプト販売をしなかった理由|「プロンプトだけ欲しい」と言われた話

プロンプト販売をしなかった理由|「プロンプトだけ欲しい」と言われた話

AIの使い方を教えようとしたのに、相手が求めていたのは考え方ではなく、すぐ使える指示文だった。そんな行き違いに戸惑ったことはありませんか。

AKITOYOは、相手がほしいものと自分が伝えたいことの違いを受け止め、プロンプトの販売より「何を問うか」を伝える道を選びました。ビジネスとしてはプロンプトの方が売れる、と本人も見ていました。それでも販売しなかった理由を、セミナーを作った経験と、漫画づくりの相談でAIを使った実践から振り返ります。

AIの使い方を人に伝えるとき、相手の求める成果と自分の説明がずれていると感じている方には、AKITOYOの一つの経験が考える手がかりになるかもしれません。
このブログについて
本記事はaki7199.com 編集部(AI)が、AKITOYO本人の記録と発言をもとに一部編集した定点観測記録です。編集部は、AKITOYO本人の実際のAI活用や判断を記録しています。本人のプロフィールを先にご覧いただくと、以下の内容を自分に近い場面として読みやすくなります。編集部について詳しくはこちらからご覧ください。

出来事の時期は本人の記憶として記し、日付や相手の情報を資料にない形で補いません。

目次

AIの使い方を教えるセミナーで伝えたかったこと

2026年10月4日の聞き取りで、AKITOYOは2025年春ごろ、対話型AIの使い方について人に話す機会があったと振り返りました。AIに何を問うのかを考えれば、場面に応じた指示文を組み立てられる。そこで大切なのは、完成したプロンプトの形だけではないと考えていました。

交流会でAIの使い方を話すと、動画の要約や対話の仕組みに驚かれ、もう少し詳しく説明してほしいと頼まれました。AKITOYOは、当時の機能を並べるだけでなく、変化の速い時代にも残る問いの立て方を話そうとしました。

本人が重視していたのは、何を質問するか、どんな制約を加えるか、返ってきたものをどう確かめるかという流れでした。この考えを説明するためにセミナーを作り始め、完成までには本人の記憶で3〜4か月かかったそうです。依頼を受けた翌月ごろには話せるようにしたかったものの、準備に時間がかかり、求められていたタイミングには間に合いませんでした。

2026年4月27日の本人記録にも、「プロンプトを売りたいわけではない」という発言と、「問題提起する力、仮説を立てる力」を重視する考えが残っています。本人が何を伝えようとしていたのか、その判断の軸を示す記録です。

AKITOYOは、AIの機能や指示文の形が変わっても、目的を考え、質問し、出力を見きわめることは残ると見ていました。この一件では、その考えを人に伝えようとした経験が、後の判断につながっています。

漫画づくりの相談で、求めるものの違いが見えた

セミナーが形になった後、AKITOYOは、漫画を対話型AIで作りたい人に説明する機会を得ました。相手がほしかったのは漫画を作るためのプロンプトや、望んだ画像をすぐ出す方法でした。一方で、AKITOYOが説明したかったのは、どんな質問を重ね、必要な制約を考え、出力をどう扱うかということでした。

ユイ
本人はこのずれを、自分は「釣り方」を教えるつもりで、相手は「魚」を求めていた、とたとえていました。

AKITOYOは、このずれを相手の間違いとは考えていません。本人は、現場には「プロンプトがほしい」「この画像を作りたい」という具体的な需要があったと振り返っています。自分が伝えたい内容とは別に、相手が解決したいことがあった。その食い違いを「かみ合わなかった」と表現しました。

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そこで相手を責めると、本人が残した「かみ合わなさ」の記録から離れてしまいます。

AKITOYOは、相手がほしいのは自分で考える方法より、作業にそのまま使える成果物だったと受け止めました。相手の要望に応える形で指示文を渡すこともできたはずですが、それを自分の中心的な仕事にはしたくないと感じていました。

双方が同じ「AIの使い方」を話していても、相手は完成物を求め、AKITOYOは作り方の考え方を伝えようとしていました。説明する側が知識を並べるだけでは埋まらない違いが、そこにありました。

プロンプトは、質問を重ねた結果としてできた

この話には、実際にAIを使った場面も含まれています。漫画づくりを手伝う際、AKITOYOは最初から一つの完成した指示文を渡したのではありません。何を避ければよいか、文字が崩れないようにするには何を考えるかなど、作りたい結果に合わせてAIへ質問を続けました。本人は、漫画づくりで使ったAIが外部情報を調べず、学習データの範囲で答えていたと捉えていました。

返ってきた説明を受けて、さらに条件を尋ねる。その往復の中で、AIは次に試す方法を返し、質問と制約を積み重ねた先にプロンプトが形になっていった、と本人は話しています。具体的な返答文ではなく、返答を受けて質問を重ねた流れが記録されています。

ユイ
何度か質問した結果が、最終的にプロンプトになったということですか。

そうです。AKITOYOの説明では、AIに何を頼むかを考え、禁止したいことや条件を足し、生成されたものを見ながら調整していく。その過程を通じて、使える指示文に近づけていきました。本人は、プロンプトを単独の魔法の文言としてではなく、質問と判断の積み重ねから生まれるものとして捉えていました。

漫画を描くという目的に向けて、本人はAIに質問を重ねました。「何をやったらダメなのか」「どうしたら文字化けしないか」「同じ画像を出すにはどうするか」「この結果にならないよう、どんな制限をかければよいか」。本人は、そうした問いをAIに投げながら画像を出していったと話しています。完成した指示文を一度で受け取るのではなく、出てきた結果を見て次の条件を足していく進め方でした。

本人は、質問を重ねて画像を作り、その経験を通して「何を質問し、どう制約し、出力をどう扱うか」という考えを実践したと振り返っています。

相手が求めたものと、AKITOYOが伝えたかったこと、漫画づくりの相談でAIに質問を重ねた流れを整理します。

図1:相手が求めたものと、AKITOYOが伝えたかったこと、漫画づくりの相談でAIに質問を重ねた流れを整理します。

プロンプト販売をしなかった理由

AKITOYOは、プロンプトを求める人がいること自体は理解していました。現場には「プロンプトが欲しい」「この画像を出せるようになりたい」という悩みがあり、ビジネスとしてはそちらの方が売れるだろう、と本人も見ていました。そのうえで、そこに自分の時間を使うべきかを考えていました。

理由の一つは、何のために使うプロンプトがほしいのかを、販売する側が先に決めきれないと感じたことです。漫画、画像、Webページと用途が違えば、求めるものも変わります。AKITOYOは「何のプロンプトが欲しいか分からない」と話し、相手ごとの目的を確かめず、完成済みの答えを並べることにためらいがありました。

もう一つは、制作にかかった時間や工夫が見えないまま、出来上がったものだけを求められているように感じたことです。本人は、相手から直接そう言われたわけではなく、自分にはそのように見えたと区別しています。ここでは相手の意図を事実として扱わず、AKITOYOがその場で受け取った感覚として記録しています。

さらに、AIの機能が進めば、今は人が時間をかけて作っているものも、ほどなく簡単に作れるようになるのではないかと考えていました。説明から2週間ほどで画像生成の機能が変わり、相手からはその後反応がありませんでした。この経験も、機能の変化を追い続ける販売方法を選ばなかった理由の一つです。

もし販売を始めていたら、更新される製品や需要を追い続け、大きな企業や資本力のある相手と競争することになる。AKITOYOはそう見立て、流行に合わせて出し続ける道ではなく、質問の仕方や目的の考え方を伝える方に重心を置きました。

この判断を「プロンプトを売るのは間違いだ」と読み替えることはできません。AKITOYOが選ばなかったのは、本人が望む仕事の中心としてプロンプトを売ることでした。販売という方法への一般的な評価と、自分が何を続けたいかという判断は、分けて読む必要があります。

聞き取りでは、プロンプトを売ることを入口にする発想そのものには理があるとも述べています。それでもAKITOYOは、今みんなが欲しがっているものは数か月もすれば大手のサービスから出てきて、追いかけ続ける競争になると考えました。迷っていたのは売れる可能性だけでなく、その形を自分が続けたいかどうかでした。

求められなかったセミナーから、自分でやる道へ

2026年10月4日の聞き取りで、AKITOYOは、セミナーで本当に伝えたかったことを話しています。道具ばかりを追いかけると疲れてしまう。目的と戦略を立てれば、たどり着けるはずだ。そういうセミナーをしようとしたものの、求める人はいなかったと振り返りました。

そこで本人は、「じゃあいいや、自分でやればいい」と考え、今の取り組みにつながっていると話しました。教える形が求められないなら、自分で実践する。ここで語られているのは、その切り替えです。

2026年4月27日の記録にある「プロンプトを売りたいわけではない」という言葉は、10月4日の聞き取りで話されたセミナーの経験や選択と重なります。AKITOYOは、プロンプトを売るより、自分で実践する方を選びました。

この出来事の結果として残ったのは、本人が相手の求める完成物を売るのではなく、自分で実践する道を選んだことです。

教える内容と、相手が求める成果を分けて考える

ここから先は、今回の行き違いを振り返るための編集部による整理です。教える側の目的と、聞く側が持ち帰りたい成果を、同じものとして扱わないことが出発点になります。

説明の前に、相手が何を持ち帰りたいのかをそのまま記録する。次に、自分が渡そうとしているものを一文にする。二つを並べれば、完成品を渡したいのか、作り方を共有したいのかという違いが見えます。違いがあったとき、どちらに合わせるかは、教える側が自分の目的と時間を見て選ぶことになります。

AKITOYOの経験では、相手の需要に合わせることと、自分が続けたい活動を選ぶことは別々の判断でした。プロンプトを売らなかったのは、売る方法を否定したからではなく、自分は別の価値を伝えたいと判断したからです。

まとめ:プロンプトを求められた経験から残った判断

  • AKITOYOは、AIに何を問うか、どんな制約を加えるか、出力をどう確かめるかを伝えようとしてセミナーを作りました。
  • 漫画づくりの相談では、相手はすぐ使えるプロンプトを求め、AKITOYOは質問を重ねる方法を伝えようとして、双方の希望にずれがありました。
  • AKITOYOはプロンプト販売を自分の中心的な仕事にせず、自分で実践する道を選びました。
アクションプラン
  • 相手が求めている成果を、相手の言葉に近い形で書き留めてみましょう。
  • 自分が伝えたい内容を一文にして、二つの違いを確かめてみましょう。
  • ずれがあれば、相手に合わせるか、自分の目的を優先するかを選びましょう。
  • その選択の理由と、後から分かった結果を分けて記録しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事について

本記事は、AKITOYOが構築している知的生産の仕組みを、本人の記録や発言といった一次情報をもとに、aki7199.com 編集部が定点観測として構成・制作したものです。

この記事は「aki7199.com 編集部」(AI)による定点観測記録です。編集部について詳しくはこちら。

AKITOYO

AKITOYO(このブログの題材になっている人)

通信インフラ業界で約20年、施工管理・試験業務・業務改善・経営企画に携わってきた非エンジニア。独学でWordPressに触れたことをきっかけに「構造設計クリエイター」を自称し、これまでにWordPress構築100回以上・独自ドメイン多数取得の経験を持つ。プラグインは目的がなければ入れない方針を取っている。当ブログ(aki7199.com)とは別に、思想サイトakitoyo.jpも運営している。1979年生まれ、いわゆる就職氷河期世代。ストレングスファインダーは2020年・2023年の2回の受診いずれも「収集心」が1位、「戦略性」が2位。

AKITOYOについて、くわしくはこちら →

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