WordPressのバックアップはどうしていますか。
「まだ何もしていない」という方が多いです。バックアップの必要性はわかっていても、「どのプラグインを使えばいいかわからない」「設定が面倒そう」で後回しになります。
結論から言います。日常的なバックアップはエックスサーバーの自動バックアップに任せてください。All-in-One WP Migrationは、サーバー移行・サイト複製のときに使うツールです。この使い分けで、常時インストールするプラグインを1本減らせます。
この記事では、All-in-One WP Migrationの使い方と、エックスサーバーのバックアップとの使い分けを解説します。
エックスサーバーの自動バックアップで日常対応できる理由
サーバー側で過去14日分が自動保存される
エックスサーバーには、サーバー側の自動バックアップ機能があります。
過去14日分のサーバーデータが自動で保存されており、サーバーパネルから復元できます。追加費用なしで使えます。
これにより、記事を誤って削除した・テーマのアップデートでサイトが崩れた・プラグインの更新後に不具合が出た——こういった日常的なトラブルには、エックスサーバーのバックアックで対応できます。
バックアップ専用プラグインをなぜ常時入れないのか
バックアップ専用プラグイン(UpdraftPlusなど)は、サーバー側のバックアップ機能と役割が重複します。
プラグインを常時インストールしておくことは、更新管理のコストと攻撃リスクの増加を意味します。サーバー側で対応できる機能のためにプラグインを追加する理由はありません。
All-in-One WP Migrationを使う場面
主な用途3つ
All-in-One WP Migrationを使う場面は次の3つです。
1. サーバーを乗り換えるとき
エックスサーバーから別のサーバーへ移行するとき、またはその逆の場合に使います。WordPressのデータ(記事・設定・メディアファイル・プラグイン・テーマ)を丸ごと書き出して、移行先にインポートします。
2. ステージング環境から本番環境にコピーするとき
テスト用のWordPressで確認した内容を、本番環境に反映するときに使います。
3. 大きな変更作業の前に手動でバックアップを取るとき
テーマの大規模変更・プラグインの入れ替え・WordPressのメジャーアップデートなど、リスクを伴う作業の直前に手動でバックアップを取ります。
日常的なバックアップはサーバー側で自動実行されているため、手動バックアップが必要な場面は限られています。
All-in-One WP Migrationの基本的な使い方
エクスポート(バックアップの書き出し)
WordPress管理画面のメニューに「All-in-One WP Migration」が追加されます。「エクスポート」を開きます。
「エクスポート先」で「ファイル」を選択します。WordPressのデータ全体が .wpress という拡張子のファイルにまとめられ、ダウンロードできます。
エクスポートしたファイルは自分のPCに保管してください。
インポート(バックアップの復元・移行先への読み込み)
移行先または復元先のWordPressにAll-in-One WP Migrationをインストールします。
「インポート」を開き、エクスポートしたファイルをアップロードします。
注意:インポート後、そのWordPressの管理者ユーザー名・パスワードは、エクスポート元の設定に上書きされます。 インポート後はすぐにパスワードの確認・変更をしてください。
無料版の制限事項
インポートのファイルサイズ制限
無料版ではインポートできるファイルサイズに制限があります。デフォルトでは512MBまでです。
エクスポートしたファイルが512MBを超える場合(画像が多いサイトや記事数が多いサイト)、有料版の拡張機能が必要になります。
エックスサーバーでは、サーバーの設定を変更することでアップロード上限を引き上げられます。php.iniでupload_max_filesizeとpost_max_sizeを変更する方法です。ただし、設定変更には管理パネルの操作が必要です。
大容量サイトの移行方法
サイトのデータ量が大きい場合は、エックスサーバーが提供するサーバー間のデータ移行ツールを使う方法があります。WordPress専用の移行ツールではありませんが、大容量サイトの移行に適しています。
まとめ|バックアップと移行の使い分け
この記事の内容を整理します。
日常的なバックアップ
→エックスサーバーの自動バックアップ(サーバーパネルから確認・復元可能)
サーバー移行・複製・大規模変更前の手動バックアップ
→All-in-One WP Migration(.wpressファイルでPCに保管)
この使い分けにより、All-in-One WP Migrationを常時インストールしておく必要がなくなります。必要なときだけインストールして使い、完了後に削除する運用でも問題ありません。

