【本要約】エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

【本要約】エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

あらゆる無駄を省き最小のちからで成果を最大にする方法があるとするのであればそれはミニマムに生きることである。

今回、ご紹介する書籍は『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版)』です。

エフォートレス思考の本要約の記事もありますのであわせてどうぞ!

それでは始めていきたいと思います。

エッセンシャル思考をは何か?

エッセンシャル思考とは一言で言うと「無駄を省き1つのエネルギーに焦点を当てる」ことです。

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっと効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.22

【イメージ図】

この画像を見たときにふとドラゴンボールが思い浮かんで、エッセンシャル思考は悟空のカメハメ波で非エッセンシャル思考はクリリンの拡散エネルギー波のようなものかと納得をしていました。

もっと言えば、悟空の元気玉のように1点に集中してエネルギーを集中することがエッセンシャル思考思ならば確かに強力であるというのは納得できますね。

優先順位をしっかりと決める必要がある

本書では優先順位の大切さを唱えています。現代においても非常に便利な世の中になりましたが、本当に必要なものはいったいなんなのか見失うことがあります。

インプットについての必要性や質についてもしっかりと考えていきたいところでもあります。

さて、人が方向性を見失う理由については本書ではこのような理由を挙げています。

・選択肢が多すぎる
・他人の意見がうるさすぎる
・欲張りの時代

端的にいうと、我々の前にあらわれる無数のやること、また、情報などは既に多すぎるわけです。

すべてを選択するのではなく、厳選して時に不要なものを捨てる必要があるということです。

つまり、見極めて、捨てて、しくみ化をすることで最大限の成果かが得られるというわけです。

世の中の大半はノイズでありトレードオフが必要である

世の中の大半のものはノイズであると著者は述べています。

すべてを選択するということは、選択していないのと同じです。

例えば、あなたがもしお肉を使って商売をするとしたならばどちらで開業をするでしょうか?

薄利多売→大量に肉を仕入れて移動の焼き鳥店を開き多くの人に売る
厚利小売→高級肉を予約制で人数を制限して個室の焼肉店を営業をする

最高級の肉を安く手頃な値段でしかも大量に販売するというようなことは極めて困難です。

これは、欲張りな選択であり、すべてにイエスと答えてしまっては本質的なものを見失ってしまいます。

厚利多売→高級肉を移動販売で求めやすいが予約制で多くの人に売る

これは本当に最適解なのでしょうか?

目標を決めて戦略を立てる必要があります。

あれもこれもよさそうだからイエスを選択すれば後になって別なところで何かを失うことになってしまいます。

見極める技術

エッセンシャル思考では見極める技術が必要です。
多くの情報は自分にとって必要のないことばかりです。

また、情報をしっかりと整理し何が必要なのかを見極める上で孤独の時間は必要となります。

考えるということは孤独であるということである

対話のなかで考えることは極めて困難です。

多数の瑣末なことのなかから少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔されない時間が不可欠だ。ただし、この忙しい世の中で、そんな余裕が自然に生まれるわけがない。あえて時間をとらなければ、誰も考える余裕など与えてくれない。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.85

情報という名の洪水は次から次へと我々の時間を奪っていきます。
便利であるということはそれだけ情報も手に入りやすいです。

しかし、その代償は多くの退屈な時間を奪われて考える時間を奪っていきます。
つまり、ノイズまみれの情報社会において本当にやるべきをを見失いつつあります。

行間を読むことで本質を見つけ出す

私は人と会話をするなかで真剣に聞く場合は特に気をつけていることがあります。
それは、相手の話をメモしながら聞くということです。

エッセンシャル思考の人は目と耳がいい。すべてに注目を向けることが不可能だと知っているので、話の空白を聞き、行間を読む。(中略) 非エッセンシャル思考の人は、耳を傾けてはいるけれど、いつも何かを言う準備をしている。無関係な細部に気をとられ、瑣末な情報にこだわってしまう。声の大きい意見は聞こえるが、その意味を取り違える。自分がコメントすることばかりを考えていて、話の本質がつかめない。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.101

行間を読むというのが苦手なので、特に意識してそのあたりは気をつけています。

相手の話ことに対して自分の言いたいことを言うのは順番待ちしているカラオケと変わりありません。

話の本質を理解するには考える時間が必要になってきます。

私の場合は、相手の話が理解できない場合は、例え話で合っているかの確認もしくは疑問を投げかけて確認をしたりします。

本質さえ理解してしまえば多くの情報は必要なくなりますし、相手との会話も弾むはずです。

その結果、余計な時間はなくなります。

遊び心の大切さを知る

長年、仕事をしていると真面目に仕事をすることがあたり前になってきてしまいます。

しかしながら、多少の制限や秩序や序列は確かに必要ではありますが、遊び心を忘れてまで仕事をしてしまえばそれはただの作業です。

遊びといっても例えば、社内でゲームをするということではありません。
本書で遊びが必要な理由を3つ述べています。

・遊びは選択肢を広げてくれる。
・遊びはストレスを軽減してくれる
・遊びは脳の高度な機能を活性化する

遊びは本質を探求するのに役立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的である。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.116

遊び心を持つこと自信や心に余裕も生まれるので息抜きは必要です。

仕事という定義をどのように考えているかは人によるので上司が「仕事中に遊ばせるな」というタイプであればもしかしたら苦労するのかもしれません。

90点以外はイエスとは言わない

これはなかなかできるものではありません。

絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.140

本書では、最低限の基準かつ理想の基準を満たしていない場合はすべてノーと言うべきだと述べています。

確かに理想を求めることは大切ではありますが、これは日々の生活なかで取り入れるのはなかなか難しいです。

例えば、仕事であれば断れない場合もありますし。
ある程度、自分に裁量がある場合には可能ではあります。

断らなさすぎるのもよくありありませんが、断りすぎる場合も別な弊害が生まれる場合もありますね。

捨てる技術

断捨離、ミニマムなどの言葉があるように不要なモノゴトも捨てるべきだと著者は言っています。

目的を完全に明確にする

私は、仕事を受注する場合に長期のプロジェクトの際に最初に聞くことは「これは何の目的で行うのですか?』ということです。

これは単なる仮説や受け売りではない。私自身、500人以上の経営者と話し合い、1000人以上の会社の状況を調査したが、その結果は明白だった。会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込む。逆に目的がきわめて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げる。目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間をエネルギーを浪費する。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.153

目的を持たないことへの著者は2つ弊害が表れると言っています。

・社内政治が蔓延する
・何でも屋になる

私はこのような組織環境下にいたことがあるのでよくわかります。
しかしながら、それでも利益が出れば組織では良いとされてしまいます。

この先に起こりうることは明確です。

・優秀な社員が退職する
・やる気のない社員が増える

目的のなさは人のモチベーションまでも下げてしまいます。

断り方を知ることで イエスを回避する

なかなか、ノーと言えない人のために著者は断り方のレパートリーを8つ紹介しています。

本書より抜粋して列挙してみます。

1.とりあえず黙る
2.代替案を出す
3.予定を確認して折り返します
4.自動返信メール
5.どの仕事を後回しにしますか?
6.冗談めかして断る
7.肯定を使って否定をする
8.別の人を紹介する

ノーと言うことは優秀な人の必須スキルであると著者は述べています。

私の場合は飲み会に参加するのが嫌な場合は多いので「お酒をやめました」とか「既に先約があります」とか、そもそも同僚とは個人の連絡先を交換しないなどで飲み会を回避するということはあります。

ちなみに、この章で『7つの習慣』を読んだことのある方ならパラダイムシフトが体験することができます。

しっかりと、自分の軸で断れるのが最も望ましいことではあります

しくみ化の技術

最後にこれらをしくみ化するこが目的となります。
端的に言ってしまえば、余白を作り習慣化してしまうということです。

最悪の事態を常に想定して行動をする

私は何をするにも行動については思っている以上の倍の時間がかかると思っています。
例えば、移動時間においても30分でかかるであろうところは倍の2時間に見積ります。

また、作業においても直感では判断をせずになるべくログを残して、どの程度の時間がかかったかを調べて作業時間の見積りを考えます。

初めて行う作業であれば3倍くらいの見積り時間をとることもあります。

ものごとはけっして思うように進まない。思わぬトラブルに見舞われたり、予定より作業範囲が広がったり、そもそも見積りが甘すぎたり。あわてて対応するが、スケジュールはどんどん遅れていく。結局、徹夜したあげくに完成度の低いものを提出するか、あるいは締切に遅れるか、それとも誰かに後始末を押しつけるか。いずれにしても、思ったような結果は出せない。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.222

わりと後始末がかりをやらされる方で、非エッセンシャル思考の人は何事も直感で判断してしまいがちですし、また、何かと「時間がない」と枕詞にして締切の見積りをしがちであります。

時間とは自分が思っている以上に無情に過ぎていきますし、時間を測定すればするほど作業時間というのは思っている以上にかかってしまうものです。

念入りな準備をするためにも、時間に余裕を持つことが大切です。

いかにして仕事を減らすために習慣化していくべきか?

本質的な部分として無駄になっていることといのはよくあことです。
目的のない仕事や、ただ記録を残すためだけの仕事など。

成果となるための仕事をしっかりと見極めるべきでそれが成果につながります。
本書よりその見極めのポイントとなる3つの要素を列挙してみます。

1.めざすことを明確にする
2.ボトルネックを特定する
3.邪魔なものを取り除く

エッセンシャル思考の人は仕事を減らすことによってより多くを生み出す。

引用元:エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大化にする グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳 (かんき出版) P.236

仕事を減らすためには無駄なものを減らして時間を奪っているものをなくことが必要です。

また、成果につながることは習慣にしてパッケージ化をして圧縮することでより大くのことができるようになります。

習慣化のコツとしては小さく始めることです。
けして無理ををせずに、少しずつ徐々に積み上げることでだんだんと成果に繋がります。

限られた時間のなかで多くの無駄を省き、よりよくシンプルに人生を生きた方が幸福感は増します。

まとめ

それではまとめになります。

まとめ

・優先順位をしっかりと決める必要がある

・世の中の大半はノイズでありトレードオフが必要である

・考えるということは孤独であるということである

・行間を読むことで本質を見つけ出す

・遊び心の大切さを知る

・90点以外はイエスとは言わない

・目的を完全に明確にする

・断り方を知ることで イエスを回避する

・最悪の事態を常に想定して行動をする

・いかにして仕事を減らすために習慣化していくべきか?

続編となるエフォートレス思考の本要約の記事もありますのであわせてどうぞ!

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ありがとうございました!

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